9月になりましたが、今年の猛暑はとどまることを知らず、依然として汗疹(あせも)・とびひ・虫さされの患者さまが多いようです。
さて、今回は「とびひ」についてお話しましょう。
「とびひ」は虫さされや汗疹(あせも)をかいたり、小さな怪我でできた皮膚の傷に細菌が入りこみ、感染することで発症します。「とびひ」には2種類ありますが、多くは水ぶくれができるタイプです。
症状としては、皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿を持ち、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。かゆみがあり、そこを掻いた手で身体の他の部分を触ると、身体のあちこちに症状が広がってしまいます。
治療には、主に抗菌薬を使います。また、必要に応じてかゆみを抑えるお薬なども使われます。抗菌薬は飲み薬とぬり薬を処方することが多いです。
飲み薬を処方すると「皮膚の病気なのに飲み薬?」と驚かれるお母さんもいらっしゃいますが、とびひの原因となる細菌を退治するためのお薬となります。
「とびひ」は、ひどくならないうちに治療を始めると、より早く治すことができます。
気になる症状があれば、早めに受診しましょう。